花粉症と花粉症対策

花粉症とは

花粉に対抗するIgE抗体の反応がヒスタミン放出を促す

 

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花粉症とは、

  1. 体が花粉を「異物」として認識し、花粉に対抗するIgE抗体を作る過剰なアレルギー反応を起こすことから始まります。(I型アレルギー疾患)
  2. IgE抗体が花粉と反応することで、体内の肥満細胞などからヒスタミンなどの物質が放出されます。
  3. ヒスタミンが知覚神経や毛細血管を刺激して、くしゃみや鼻水などの症状がおきます。

このような花粉症は、重い症状が出てしまってからでは治療効果が期待できないため、早めの予防や花粉症治療を行うことのがおすすめです。花粉症の原因となる花粉の種類はスギ・ヒノキ以外にもハンノキ、カモガヤ、ブタクサなど50種類以上あるとされていますが、スギ花粉症患者が全体の7割を占めています。スギ花粉症患者の7割はヒノキの花粉でもアレルギー反応を起こすといわれており、スギのない北海道北部では白樺による花粉症があります。

花粉症治療の前にやっておくべき10の花粉症対策

このような花粉症は原因(花粉)や発生メカニズムがはっきりしているため、予防策や早めの投薬などで、花粉症の症状をだいぶ軽くすることが可能です。

まずは花粉対策

一般的な花粉症対策として知られている花粉に触れない、近づけない、家に入れないといった、アレルゲンへの接触を極力避ける花粉対策は、面倒ですがとても効果的です。花粉が体に入らなければ花粉症の症状はまったく発生しません。

  • 花粉の飛散が多い日や時間帯の外出を控える
  • 花粉の飛散が多い日や時間帯の窓や戸の開閉を少なくする(換気をするなら花粉の少ない日の出前の早朝などに)
  • 部屋の掃除、特に玄関やベランダ付近などの掃除で、部屋に侵入して床に落ちている花粉が巻き上がらないようにする。毎日家中を掃除するのは大変ですが、花粉が入ってきている可能性の高い玄関やベランダ付近はマメに掃除したいものです。どうしても掃除が面倒な方は、ルンバのような自動掃除機がおすすめです。ハウスダストも減りますし、個人的には花粉症だけでなくアレルギー性鼻炎の症状もだいぶ軽減できた感想があります。
  • カーテンなどに花粉が付着することも多いので、最近多くなった布団専用掃除機を利用してカーテンに掃除機をかけたり、静電気防止剤を利用したり、花粉シーズンには1月に1度くらい、洗濯機で洗ってしまうのもおすすめです。
  • 加湿器などを利用し、部屋の湿度を保つと花粉が湿気を含んで重くなり、床に落ちて巻き上がりにくくなります。最近では、静音タイプの加湿器や、空気清浄機と一体になった加湿器も増えていますので、選択肢が多くなっています。冬場の加湿はインフルエンザウィルス対策や肌やのどの保湿にも効果的なので、ぜひ取り入れていただきたい方法です。
  • 部屋の中を飛び回っている花粉に対しては、空気清浄機で花粉そのものを吸い取ったり、プラズマクラスターのようなウィルスや花粉を不活性化させる機能つきの空気清浄機を併用するのも効果的です。

花粉の多い日や時間帯の外出時の花粉対策

  • どうしても花粉の多い日や時間帯に外出しなければならないときは、あらかじめ静電気の発生しにくい衣類の組み合わせを守ったり、花粉がつきにくい表面がサラッとした素材のジャンパーや表面積の大きいコートを着用すると、帰宅時にはそれらと足元(靴やズボン)をはたくだけで家の中への花粉の侵入の大部分を防ぐことができます。髪の毛も花粉がつきやすいので帽子の着用もおすすめです。
  • もちろん、マスクとメガネ・ダテメガネも忘れずに。マスクは一般に花粉の進入を90%以上、メガネはスカッシーのような花粉症対策専用のメガネでなくても、目や顔の皮膚に付着する花粉を50-60%減らしてくれます。
  • 帰宅後は花粉をはたき、洗顔・うがい・手洗いを徹底します。花粉は静電気による付着を除けば基本的には引力によって上から落ちてきますので、髪の毛や帽子、肩や袖周りを中心に。衣類のすそや足元は地面に落ちた花粉が舞い上げられたり、静電気が発生して花粉が付着しやすいので、念入りにはたきます。
  • 外出時に持ち歩いたかばんやバッグ、コート類などは極力玄関近くのハンガーやクローゼットに収納し、極力、家の奥(リビングや寝室など)に持ち込まないようすることも、忘れられがちですが意外と効果的な花粉対策です。

 

 

 

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